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不動産一括査定サイトのからくりと落とし穴

こんにちは、はぎわら不動産(株)の萩原です。

今回は、不動産の一括査定サイトのからくりと落とし穴についてお伝えします。

便利な一括査定サイトが増えている

車を売却する時の一括査定サイトのように、不動産の売却の際も一括で複数の不動産会社の査定が受けられるサイトが増えています。

不動産の売却を検討する時に、まず一括査定サイトで売却価格を査定してもらって、その中から一番高く査定してくれた不動産会社に売却を依頼できるようになっています。

この一括査定サイトは、高く売却したいと考えている売主にとっては「とても便利」と思わせてくれますが、実際にこの一括査定サイトの仕組みを知ると、売主の希望している「できるだけ高く売却したい」との目的にあまり貢献しないのではと思わせる要素が見えてきます。

査定価格は買取り価格ではなく予想価格

まず、一括査定サイトに登録されている不動産会社は、サイトの運営会社と契約をしている不動産会社に限られます。契約している不動産会社は一括査定サイトの会社にお金を払っており、各不動産会社から集めたお金で一括査定サイトは成り立っています。契約した不動産会社は、お金をかけて売主からの問い合わせを待っているのです。もちろんそのお金を、売主からの仲介手数料で回収する必要があります。

売主から査定の問い合わせが来ると、不動産会社はその売主から販売依頼を受けるため、競合する不動産会社を意識しながら立派な査定書を作成します。この時もっとも有効なのは査定価格を高く設定することです。

車のような一括査定サイトと根本的に違うことは、査定する会社が直接買い取りをしないことです。不動産会社が直接買い取る場合は、仲介売却するよりも大幅に価格が下がるため、不動産の一括査定サイトの場合は「買主が買ってくれそうな価格」=「予想の価格」なのです。

不動産は同じものが存在しませんので、価格に対する客観的で合理的な根拠というものは無いとも言えます。そのため、様々な根拠をしめし、高く評価することで実際に売却できそうな価格よりも大幅に高く査定することも可能です。

冷静に考えると「その価格は難しいのでは。」と思われるような査定価格でも、売主は「1番評価してもらった」と簡単に信頼してしまう傾向があります。長年住んできた我が家の場合は、愛着があり主観的になりやすいため、心理的にも利用されやすくなっていると言えるでしょう。

一括査定サイトで吊り上げられた査定価格で販売を開始しても売れないことは不動産会社は分かっています。まずは売却依頼を受け、販売を開始して、一定期間が過ぎたころに徐々に価格を下げる提案を売主に行い、最終的には査定価格とはかけ離れた金額で売却することになります。不動産会社はそれでも仲介手数料が入るので目的は達成できます。

高く売却するためには冷静に判断することが大切

不動産を売却する時は「鮮度」が大切です。販売開始の時が1番沢山のお客さんに検討してもらえます。その期間が過ぎていくと徐々に鮮度が落ち、最終的には売れ残りとなっていきます。ずっと売れ残っている物件は「何か問題があるから売れていない」とのマイナスイメージが付き、鮮度を意識した販売方法よりも最終的には低い価格でしか売れないケースが多いことはよくある話です。

「高く売却したい」との心理を不動産一括査定サイトに利用されてしまわないよう、査定サイトを利用する時は、冷静に判断し利用するようにしましょう。

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