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市街化調整区域の農地の処分、売却は早めに行った方が良い
こんにちは、はぎわら不動産㈱の萩原です。
鈴鹿市で土地の売却や、空き家の売却、中古戸建て住宅の売却など、不動産売買・不動産売却のサポートを専門に行っています。
今回は、市街化調整区域の農地売却についてお伝えします。
市街化調整区域の農地の売却はとても難しい
市街化区域の土地の場合は、住宅や倉庫を建てたり、駐車場や資材置き場にしたりと、所有者の自由に利用できますが、市街化調整区域の場合は土地の利用に制限があります。土地の所有者であっても自由に建物を建てたり駐車場用地として利用できない場合があるのです。
特に市街化調整区域の農地の場合は、原則として農地としてしか利用できないですし、農業従事者として農業委員会へ登録されている人にしか所有権移転ができない仕組みになっているので、売却はとても困難になります。
農業従事者は高齢化が進んでおり、耕作を行っている人に対して現在は農地が余っている状態です。市街化調整区域の農地を1反ほど持っていて、家族の食べる分だけお米を作っていた方達も皆さん高齢になり、近くの大型農家さんに作ってもらっている事例が多くあります。
大型農家さんは無料か少しの年貢で土地が借りれるので、わざわざお金を払って土地を取得しようとは考えません。そのため、市街化調整区域の農地を売却しようと思っても買主となる農業従事者はなかなか見つからないことがとても多いのです。
2ヘクタールくらいのまとまった規模でしっかり管理されている農地であれば安い価格で購入してくれる大型農家さんもおりますが、1反、2反くらいの不便な場所にある農地では難しいのが現状です。
市街化調整区域の土地で太陽光発電システムの事業用地に転用できる場所であれば売却できる可能性は高くなりますが、そうではなく、農地を農地としてしか売却できない場合は処分・売却を先延ばしにすればするほど、農地売却・処分ができる可能性は低くなるでしょう。
先日は農地を耕作放棄地にしている所有者が「自分も高齢になったのでもう処分したい」と相談がありましたが、すでに何十年もほったらかしで木がはえたりしている荒地でした。このような土地の場合は、買主が見付かったとしても、まずは荒れた土地を農地に戻す作業が必要になります。買主も荒れ地を高い価格では購入しないので、売却益よりも出ていくお金の方が多くなります。
このような事例が多くなってきているのが現状で、今後は市街化調整区域の農地を売却するときには、「お金を払って処分する」という傾向が高くなってくると思われます。耕作できない農地を管理するのはとても大変です。今は管理してもらえる環境であったとしても、先々管理してもらえなくなり、農地として維持できなくなる前に売却しておく方が賢明です。
鈴鹿市の市街化調整区域の農地を所有している方で、すでにご自身たちで耕作をしていない方は、早めに処分することをお勧めします。
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