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契約解除のできない売買契約書でトラブルに
こんにちは、はぎわら不動産㈱の萩原です。
鈴鹿市を中心に、土地売却・空き家売却・中古住宅売却など、不動産売却のサポートを専門に行っています。
今回は、契約解除のできない売買契約書でトラブルになるケースを紹介します。
契約をして喜んでいたがいつまでたっても所有権移転が出来ない
不動産売却時には、売買契約書の内容をしっかり確認・理解して記名押印を行うことが大切です。
なかなか売れない土地を買い取ってくれる業者や、相場よりも高く買ってくれる業者が現れたときには、とても喜んで売買契約を締結するでしょう。
しかし、その後お金は払われず、所有権移転に至らず、結局は損をしてしまうケースがあります。
ある方の場合は、山林が売れなくて困っていましたが、山林専門という業者へ相談して買取りをしてくれるということになりとても喜んでいました。
しかし売買契約を締結した後は何の連絡もなく月日が流れていきました。
契約書の内容を確認すると、買取り業者が太陽光発電システム事業を計画しているという違う業者へ売却する停止条件などが付いており、しかも引渡し日の期限が記載されていませんでした。
業者はとりあえず売買契約だけしておいて周りの山林も買い取れるなら本当に購入するけど、買い取れないならほったらかしにしておこうと考えていたようでした。
売主としては買取りしてもらえないなら、他の方へ売却したいのですが、売買契約を締結しているので身動きが取れない状態です。催促の電話してものらりくらりとの対応でそのうち電話が繋がりにくくなっていったようです。
売買契約の時まではとても親切な対応をしてもらっていたので、相手の業者を完全に信用していて、売買契約書の内容をしっかりチェックしなかったことをとても後悔していました。
売主からは契約解除ができない内容の契約書だった
もう1つの例では、地域の相場よりも明らかに高い金額で購入してくれるという業者が現れ、喜んで売買契約を締結した事例です。
この方も、自らの土地を高く評価してくれ、高く買ってくれる業者を完全に信用してしまい、契約書の中身をしっかり確認しなかったようでした。
売買契約後土地の境界確定を行い、その後請求された金額がとても高額でおかしいと感じたときに気が付いたようです。
売買契約書の内容を詳しい人に見てもらうと、境界確定手続きの依頼先は買取り業者が指定できること、買取り業者が計画している内容に合致しなければ買取り業者は契約を解除できること、引渡し日の期限が設定されていない内容になっていることが分かりました。
このケースでは、高い価格で購入してくれると言われていても売買契約を締結しているだけでお金はもらっていません。
しかし、売主は高額の境界確定手続き費用の支払い損失が出ます。すぐに土地代金を払ってもらえるなら良いのですが、「周りの土地を購入できないと計画が進まない」など理由をつけてほったらかしにされるようです。
契約解除は売主からはできないようになっているので、結局は違約金を支払って泣く泣く契約解除をしてもらい、また始めから売却を進めなければならなかったようでした。相手の業者はそもそも最初から買い取るつもりはなかったようです。
このように、買取りをしてもらえるとなったときに、業者の説明や人柄を信用してしまって被害にあうケースがあります。せめて手付解除ができると良いのですが、相手もプロなので簡単には契約解除できない仕組みになっています。
売れにくい土地を買ってもらえる、相場よりも高く買ってもらえるなど条件の良すぎる買取り業者が現れた場合は十分に注意するようにしましょう。
~鈴鹿市で土地売却・空き家売却、中古住宅売却をご検討の方は、はぎわら不動産㈱へお気軽にお問い合わせください~