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土地を現況のまま販売してなかなか売れなかった事例
こんにちは、はぎわら不動産㈱の萩原です。
鈴鹿市で土地売却・空き家売却・中古住宅売却など不動産売却・不動産売買のサポートを専門に行っています。
今回は、土地を売却するときに、そのまま販売してなかなか売れなかった事例を紹介します。
近隣より安く販売したが大木2本があってなかなか売れなかった
土地の売却を依頼され現地を確認すると敷地内に大木が2本ありました。数十年前に住宅用地として購入したが、結局何もせず放置したままで木が育ってしまったようです。
住宅用地として売却することになったので、できるだけ完成宅地に近くなるよう伐採・伐根を事前に行い境界確定も済ませることをお勧めしましたが。「事前にお金を払うのは嫌だ。」とのことで現況のまま販売することになりました。
近隣にいくつか土地が販売されていたのですが、他の土地よりも坪単価をだいぶ下げて販売しました。しかし、なかなか売れませんでした。
後日、売買契約となりましたが、その時に買主が「本当は近くの他の土地を希望していたが、売れてしまったのでこの土地にした。」と言っていました。
詳しく確認すると「周辺の物件よりもだいぶ安かったのでこの土地を1番最初に候補にして現地を見に行ったが、大きな木があって伐採と伐根にどれくらい費用がかかるのか分からなかったし面倒に感じたので、高くてもそのまま住宅が建てられる他の物件を希望していた。」とのことでした。業者に伐採・伐根費用の見積もりをお願いしたのですが、「掘ってみないとどのくらい根っこがあるか分からないので金額が出せない。」と言われたそうです。そうなると住宅ローンを含めた資金計画がたてられなくなるし、30万円で済むのか100万円かかるのか予想もできないのでそこがネックになっていたようです。
結局は当社の紹介する解体業者で安く工事することになり金額も確定したので契約できたのですが、「最初から伐採・伐根してあれば、もっと高くてもみんな1番に検討していたと思う。」との意見でした。
このように購入者側の視点で考えることは高く・早く売却するためにはとても重要です。
商品としての価値ある土地なのかを考えることが大切
売主側は「現況のまま買ってもらった方が楽」と考えていしまいますが、高く売るためには「買主が欲しくなる商品」にすることが大切です。新築住宅を購入する方の場合は、そのまま建物を建築できる土地を求めています。境界が確定していなかったり、古い建物が残っていたり、植栽等が植わっていて、伐採、工事、手続きなどが必要になる物件は、買主にとっては面倒であったり不確定要素が多くなり「分からない」「不安」といった感情が湧いてきます。
買主にとって価格が高くても欲しくなる土地は、「そのまま安心して建物が建てられる土地」です。それが「商品としての土地」です。
何もせず現況のまま売ろうとしても高く・早く売れることは難しいでしょう。土地を高く売却したいのなら、まずこの買主の視点に立って自分が売却しようとしている土地がそのような価値のある土地になっているのかを確認しましょう。
~鈴鹿市で土地売却・空き家売却、中古住宅売却をご検討の方は、はぎわら不動産㈱へお気軽にお問い合わせください~